(平成19年三条商工会議所 渡辺会頭年頭所感)
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三条商工会議所
会頭 渡辺 勝利
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昨年11月には新三条市になってから初めての市長選挙が行われ、全国最年少の國定勇人新市長が誕生いたしました。
国レベルでも安倍晋三首相が選出され、若返りが進む中で大いに歓迎すべきことだと思っています。私の個人的な見解ですが、
明治維新や第2次世界大戦後の復興もそうだったように、歴史の流れが大きく変わるときには、その時代の若者が大変活躍していたと感じているからです。
今や戦後も61年が過ぎ、社会は様々な点で制度疲労が目に付くようになり、憲法の見直し、教育基本法の見直しなどが、世の話題に上るようになりました。
国政も中央一極集中から地方分権への流れへと進んでいます。激動の時代と言われるようになって久しくなりますが、その流れは益々速く大きくなっていると私は感じています。
それもかつてのような景気循環型ではなく、新しい未知の社会へと向かってどんどん進んでいっています。だからこそ新しい感性が求められていると思っています。
先日、県庁OBの方より泉田新潟県知事の人柄を『ちっともじっとしていない人』との話を聞きました。移動の車の中でもテレビを見ながら携帯電話をかけパソコンを操作し、
情報の収集整理をされるのだそうで、若いとはいえ我々の年代の人達から見ると何倍も頑張っておられていつ休むのだろうか、と驚いておられました。
その方の思っていた知事像とは大きく違って吃驚したのでしょうし、そんな時代なのでしょう。
もう一つ聞いた話ですが、明治時代に次々と生まれた大学では教授を海外からたくさん招聘して日本の若者に海外の知識を教えたからその後の日本の国際化が
スムースに行ったのだとのことでした。三条という地域はかつて日本中の情報が金物屋さんからこの地にもたらされたからこの町の産業が新しい業態に移行し、町の活性化を支えたのだと聞きましたが、
今やこの町の多くの業界人が海外とのビジネスを通じてこの町に海外の動きを伝えてくれているのも、この地域に逞しさを生んでいる背景にあるのかも知れません。
情報の重要性を思わずにはいられません。
とは申せこの三条市の近年目にする各種統計は、バブル崩壊後年々減り続ける事業所数のことを伝えています。会議所会員の減少も歯止めがかからないのが現状です。
いざなぎ景気を超えたといわれる統計的な観点での景況とは裏腹に、実感としてはむしろ不景気であるといわれる方が多いのが現実です。この格差の広がる経済構造の影には、
中国を始めとするアジア諸国の経済の変革が在るのではないでしょうか。
20年前に上海に行ったときに見た自転車の洪水は今や自動車の洪水にすっかり変わってしまいました。世界中からあらゆる資源を吸い寄せながら大きく変貌を遂げている中国は、北京オリンピックまではこのまま突き進むのでしょう。日本の産業界では、 その恩恵を受けて活況を呈する自動車関連業界その他の勝ち組が統計の上で数字を押し上げているのでしょうが、一方では低賃金の故のコスト競争の犠牲となっている業界が 混在しているのも現実でしょう。近年の食料品の海外からの調達がすさまじい勢いで進んでいる世相を見聞きするにつけ、今の時代は、 まさにグローバル化の渦中に没入している時代なのでしょう。
そんな今だからこそIT技術を駆使し、国際感覚を身に付け、過去に胡坐をかくことなく、常に変化する世の行き先を見ながら、わが身を変えて行かなければと思っています。
世の変化を憂いたり愚痴ったりするのではなく、先取りとまでは行かずとも、少なくとも遅れをとる事のないよう、また井の中の蛙になることのないよう、
その変化を受け入れられる可能性を大きく持つ若者との交流の中で、会議所も変革しながら地域の活性化のために頑張る年としていきたいと思っております。
会員の皆様のご理解あるご支援を心より願いまして年頭のご挨拶とさせていただきます。
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