健康経営は人生大切にすること 中小企業のための健康経営セミナー
イベント研修会・セミナー経営改善・経営革新
三条市、アクサ生命保険㈱、当所共催の「中小企業のための健康経営セミナー」が6月2日、 三条商工会議所で開かれた。三条市とアクサ生命保険㈱が締結した「健康経営の推進に関 する協定」に基づいて開かれたもの。同協定は、市内企業や団体などに対する健康経営の 普及啓発を進め、市内企業の持続的発展に寄与することを目的としている。 セミナーでは2025年度健康経営優良認定法人(中小規模法人19,796社)のうち、上位500 社となるブライト500認定の(株)ナカジョウの中條耕太郎代表取締役社長、同じく上位1,0 00社となるネクストブライト1000認定の(一社)三条市スポーツ協会の岩瀬晶伍常務理事兼 事務局長による事例紹介、アクサ生命保険(株)HPM推進5課の田中義郎副課長による健康経 営に関する解説などが行われた。 主催者挨拶で、三条市経済部商工課の米持克広課長は「三条市では働く人を大事にするこ とが企業の成長発展につながるというコンセプトでさまざまな取り組みを展開しているが、 まさに健康経営は大変重要な取り組みと考えている。本日のセミナーは日本有数の先進的 な取り組みをお聞かせいただける貴重な機会」と述べた。 中條社長は発表で「働くことを大切にすることは、自分の人生を大切にすることと考えて みていただきたい」、「健康によいと思ったら、まず実践を」と、健康経営に対する心理 的ハードルを下げるよう呼びかけた。同社では一日8時間の就業時間を有効活用し、 NO残業や有給休暇の取得推進、工場内の整理整頓、それらを可能にする業務の属人化解消 に取り組むが、その第一歩は認定以前から行っていた朝の体操であり、まずは無理なくで きる取り組みから着手することが健康経営に取り組むコツといえそうだ。 中條社長はさらに「職場は自分の人生をつぎ込む場。自分の人生を無駄にしないために職 場を充実させる。健康経営は従業員各々が自分の人生を大切にすることと考えれば難しく ない」と呼びかけた。岩瀬事務局長は「健康、スポーツを推進する団体として、スタッフ自らが模範を示す」 ことが取り組みの始まりだったと言い、スタッフの健康を守ることが引いては「地域の健 康経営の意識を高め、まち全体の健康経営意識が高まることで、三条で働きたいという人 がやってくるような持続可能なまちとなる」と述べていた。