中小企業こそITに積極投資を 生成AI最新情報セミナー「Google×クラウド×生成AI」
研修会・セミナー経営改善・経営革新
世界に3人、国内では1人というGoogle(グーグル) Workspace(ワークスペース)エバンジェリストの 丹羽国彦氏を講師に迎え、生成AI最新情報セミナー「Google×クラウド×生成AI」を2月13日に開催した。 エバンジェリストは、IT技術や最新の情報を分かりやすく解説、啓蒙する役割を担う。 丹羽氏は「機動力のある中小企業こそ、最新のテクノロジーを容易に取り入れられる。中小企業こそ ハイテク武装すべきであり、IT投資は比較的少額の投資で高いリターンが期待できる」と述べた。 安全性が担保されたインターネット上にパソコンで作業するデータを集約し、全社員で共有、共同作業 することで、社内コミュニケーションや業務の効率化だけでなく、新たな価値を生み出す仕事の進め方 がGoogle流である。「本業は個別化・差別化する一方で、日常の業務・コミュニケーションのやり方は 先端のグローバル標準を取り入れては」と丹羽氏は問いかけた。 丹羽氏によると、文部科学省のGIGAスクール構想により、全国の小中学校の7割でGoogleの製品を利用 しているほか、生まれた時からIT機器がある「デジタルネイティブ」世代から、スマートフォンが身近 にある「スマホネイティブ」世代、同じように「クラウドネイティブ」、「AIネイティブ」と世代が進む上、 「今の大学生の7割がGmail(ジーメール)を使い、Googleカレンダーでスケジュールを管理し、データ を教授に送ってレポートしている」状況で、ITによる業務の効率化は採用面でも効果が期待できるという。生成AI、人間として接して
生成AIについては、「コンセプトは1人の社員に30人くらいのアシスタントを付けられるということ。 今まで大人数で作成していたものが1人、2人でできる時代がきている。これは中小企業にとってチャンス であり、大企業にとってピンチということ。中小企業はAIを安価に使いこなすことで可能性が広がる」と 述べた。急速な進化を続けており「AIの使い方は簡単になってきている。一般の人が文章を作るレベルで は技術の差は無くなってきている」といい、丹羽氏は「AIをAIと思ってはいけない。人間に会話するよう に、人間として接するといい結果を出してくれる。最初から完璧を求めてはいけない。一瞬で6、7割作っ てくれる、それを修正していく」などと述べ、クラウドや生成AIの価値を理解し日常業務を効率化、経営 資源を本業に集中することが中小企業の未来を拓くとまとめた。